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アレルギーの病気とは

気管支喘息(小児)

喘息は、ゼイゼイ、ヒューヒューという喘鳴(ぜんめい)と呼吸困難(呼吸が苦しい感じ)を繰り返す病気です。

ヒトの空気の通り道は気道と呼ばれ、上から順に鼻と口、咽頭と喉頭(のどと首のあたり)、気管と気管支(胸の中にある管)、そして、ガス交換する肺胞があります。気管支喘息は、この気管支の内側の粘膜で、分泌物(痰、たん)が増えるとともに、粘膜を囲む筋肉が縮むために空気の通り道が狭くなり、呼吸が苦しくなる病気です。狭い気道を空気が通るため、ゼイゼイやヒューヒューという音がします。このゼイゼイして苦しい状態を喘息発作と呼びます。ひどい喘息発作は、アレルギー反応やかぜのウイルスが原因で起きますが、喘息発作がないときでも気管支粘膜には、様々な異常が残っていて(下の図参照)、運動や冷たい空気などの刺激で喘息発作が起きやすくなっています。これを慢性気道炎症による気道過敏性亢進と呼びます。

喘息の治療は、苦しい呼吸を楽にする発作治療だけでなく、慢性気道炎症を改善する治療、(これを長期管理と呼びます)、が欠かせません。長期管理を行うことで、重症な喘息発作で入院する子供の数は劇的に減りました。 咳が長引いたり、ゼイゼイを繰り返している幼児や、運動時にゼイゼイして息切れが激しい小学生は、喘息かもしれません。小児科医やアレルギー専門医にご相談ください。また、乳幼児のゼイゼイに関してはQ&Aを参照してください。

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