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アレルギーの病気についてQ&A

アレルギー性鼻炎

Q1 風邪による鼻炎とアレルギー性鼻炎の違いはありますか?

A

風邪による鼻炎では発熱、咳、のどの痛み、頭痛、全身倦怠感などを伴うことが多く、初期には水性の鼻汁ですが徐々に粘性、膿性と変化してきます。鼻汁中の好酸球(アレルギーに関係する細胞)の割合、鼻の粘膜の所見、アレルギー検査などの結果を総合的に診断します。季節型アレルギー性鼻炎の代表は花粉症です。

Q2 アレルギー性鼻炎があると、喘息などのほかのアレルギー疾患を起こしやすいのでしょうか?

A

アレルギー性鼻炎の25%程度に喘息の合併がありますが、気管支喘息では約70%にアレルギー性鼻炎が合併します。アレルギー性鼻炎が悪化すると喘息も悪くなる事が多く、アレルギー性鼻炎と喘息の治療を合わせて行う事が重要です。特にアレルギー性鼻炎のような上気道の病気と、気管支ぜんそく等のような下気道の病気は一つの病気として治療する事が必要です。またアトピー性皮膚炎など他のアレルギー疾患も合併しやすくなります。

Q3 アレルギーがあると副鼻腔炎になりやすいと聞きましたが本当でしょうか?

A

副鼻腔炎は顔の骨の中にある副鼻腔におこる病気です。鼻腔と副鼻腔は中鼻道でつながっています。現在の副鼻腔炎の40%はアレルギーに関係していると考えられており、アレルギー性鼻炎は副鼻腔炎を悪化させる原因です。小児ではアレルギー性鼻炎のある場合約1/2で副鼻腔炎を合併しているとされています。

Q4 妊娠中に鼻症状が強くなりますが薬は飲まないほうがよいでしょうか?

A

飲み薬に関しては、妊娠の時期、症状の強さを考える必要があります。点鼻薬は血管収縮薬以外は比較的安全に使用する事ができます。国立成育医療センター「妊娠と薬情報センター」で妊娠、授乳中のお薬に関して相談することができます。

Q5 アレルギー性鼻炎の治療について教えてください

A

アレルギー性鼻炎は自然治癒のすくない病気です。原因をさける環境整備に加えて、症状が日常生活にさしさわらない程度まで治療を行います。治療の中心は抗ヒスタミン薬と点鼻薬で、小青竜湯などの漢方薬が効く場合もあります。手術には鼻閉を改善する手術、鼻汁を減らす手術、レーザーを用いてアレルギー反応の場を減らす手術があります。また最近では免疫療法も根本的な治療法として注目されています。

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